2025年11月28日金曜日

チェンマイニュース11月28日

 頑張れ!スカイドクター!

ナコンピン病院より昨日タイ南部に向けてスカイドクターが緊急出動しました。。救命装備を積み、洪水被災地での緊急患者救助と空路輸送の任務に当たります。
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先日、日本のニュースでスカイドクターが運営できなくなってきたと聞きました。関西の地方自治体が共同で運営していたのですが、業務を委託していた会社で飛行機やヘリの整備士が足りなくなっているからとのことでした。残念ですね。そんな時、タイのスカイドクターのニュースに出会ったのでブログに取り上げてみました。
世界的なニュースになったタイ南部ソンクラー県の大洪水で、タイ各地からスカイドクターが飛んでいます。チェンマイからも昨日緊急出動しました。
そして、各地からソンクラー県に向けて、多くの救援物資が送られています。毎回書きますが、このあたりの被災地への救援は日本とは比べ物にならないほど早いです。スカイドクターにしても、日本は民間会社に業務を委託したりしていますが、タイは軍隊のヘリや飛行機を使うらしいです。
以下、タイと日本の違いを少しまとめてみました。

*開始時期
タイ:2009年、国家救急医療研究所(NIEM)が保健省と協力して開始
日本:2001年、厚労省の補助事業として試験導入、その後自治体・大学病院が拡大

*運営主体
タイ:保健省+NIEM(国家救急医療研究所)、地域基幹病院(例:ナコンピン病院、ハットヤイ病院など)
日本:地方自治体+大学病院・基幹病院の共同運営(国は制度枠組みのみ)

*資金源
タイ:国費(保健省予算)、NIEM予算、必要に応じ軍・警察航空隊の協力
日本:地方自治体の予算+国の補助金(ドクターヘリ整備事業)、一部は民間委託

*航空機の提供
タイ:軍・警察のヘリや空軍機を借用、病院専用機も一部あり
日本:民間委託(航空会社が運航)、自治体が契約して病院が利用

*配置数
タイ:全国13健康医療区域に20ユニット(One Region One Sky Doctor政策)
日本:全国約50機(2025年時点)、都道府県単位で配置、複数県で共同利用もあり

*主な任務
タイ:洪水・津波など災害時の緊急搬送、観光地での救急対応、遠隔地患者搬送
日本:交通事故・急病患者の迅速搬送、山間部や離島の救急対応

*課題
タイ:航空機整備・人材不足、軍依存度が高い、持続的資金確保
日本:整備士不足、委託会社の撤退リスク、自治体間の財政格差

*搬送費用
タイ:無料(国費負担)
日本:無料(自治体+国費負担)

*医療行為費用
タイ:無料(国費負担、観光客も対象)
日本:通常の医療費として患者負担

*運営資金
タイ:保健省+NIEM予算、軍・警察協力
日本:自治体予算+国補助金、民間委託

*請求対象
タイ:なし
日本:患者に対して医療行為のみ請求

これらから、タイは国民の命に対して国として責任を持っているが、日本は地方任せってわかります。
これで良いのかなぁ?経済効率だけで考えてはいけない国民の命、権利。こういうものに関わるものは国として、やっていくものだと私は思っています。だからスカイドクターも国営にすればいいのにと。古い話ですが、国鉄も地方や僻地に住む国民の交通権だったはず。それが赤字だからって・・。赤字で良いんです。だから国にしか出来ないんだから。政治屋はその赤字を埋め合わす予算を自分のポケットに入れたかったんでしょうね。

タイはどこかで災害が起こると、直ぐに救援に軍隊が出たり、民間のボランティアが動いたり、支援物資がすごい量集まります。これはやはり根底に仏教の教えがあるからだと思うんです。それはただ助け合いが大切だというのではなく、それもそうなんですが、人を助けることが徳を積むこと、つまり次の人生でいい人生がおくれるということなんですね・・・。

日本の能登はまだ復興してないんですよね・・・。





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