緊急チェックを!
タイ食品医薬品局(FDA)は有名なブランドのハーブ吸入薬ヤードム第2処方・登録番号G309/62製造日09/12/2024から、基準値を超える微生物の汚染が確認されたと発表しました。
保健省の基準に違反しており、国民に対して購入や使用に十分注意するよう警告しています。
・製造番号:000332
・製造日:9/12/2024
・使用期限:8/12/2027
・検査結果:微生物汚染の検査項目において基準違反
好気性微生物の総数(Total Aerobic Microbial Count)
酵母およびカビの合計数(Total Combined Yeasts and Mould Count)
Clostridium属菌(クロストリジウム属)
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ヤードム・・・タイ人の常備薬、携帯薬ですね。このような小さな瓶型と鼻に突っ込むスティック型があります。昔、昔、スティック型のヤードムから麻薬成分が検出されたこともありますが、今はそういう製品はないとのこと、今回は麻薬成分ではなくて、害を及ぼす微生物ですね。
今回検出された微生物や検査結果について少し調べてみましたら、結構怖いです。
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菌種 主な疾患 特徴
Clostridium botulinum ボツリヌス中毒 神経麻痺を引き起こす猛毒を産生。少量でも致命的。
Clostridium perfringens 食中毒、壊死性腸炎 食品汚染で腹痛・下痢。重症例では腸壊死。
Clostridium difficile 偽膜性大腸炎 抗生物質使用後に腸内で異常増殖し、重度の下痢や腸炎を引き起こす。
これらは芽胞形成菌で、乾燥した環境でも長期間生存できるため、ハーブ製品や吸入薬に混入すると非常に危険です
鼻腔や副鼻腔への直接感染:微生物が粘膜に付着し、炎症や感染症を引き起こす可能性
免疫力が低い人(高齢者・病後など)では重症化の可能性
クロストリジウム属菌が毒素を産生する場合、神経系や消化器系に影響を及ぼすことも
特にClostridium botulinumが混入していた場合、吸入による毒素の摂取で神経麻痺を起こす可能性があり、非常に危険です。
🧫 微生物・酵母・カビの過剰混入の影響
好気性微生物(Total Aerobic Microbial Count)が多いと、製品の腐敗や変質のリスクが高まります。
酵母・カビ(Yeasts and Moulds)が多いと、アレルギー反応や呼吸器系の炎症を引き起こす可能性があります。
カビ毒(マイコトキシン)を産生する種類が含まれていると、長期使用で肝臓や腎臓に悪影響を及ぼすこともあります
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タイのお土産とかで買って日本に持ち帰る方もいらっしゃると重ますが、どうか気をつけて下さい。